“いつか”を取り戻す:情報過多時代の選択疲れと向き合う

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情報を集めているのに、前に進めない

「役立ちそうな記事はたくさん保存してる」
「気になる動画も全部“後で見る”に入れてある」
──なのに、何一つ行動に移せていない気がする。

そんな感覚に、心当たりはありませんか?

現代は情報があふれる時代。
でもその“豊かさ”は、時に「疲れ」や「迷い」につながってしまいます。

今回は、情報過多時代における選択疲れと、
その背後にあるFOMO(Fear of Missing Out)に向き合いながら、
**「本当に必要なものに集中する力」**をどう取り戻していくかを考えてみます。

なぜ情報が多いと疲れるのか?

私たちは1日で数千回の選択をしていると言われています。
SNSを開くだけで、膨大な数の情報が流れてきます。

  • 最新ニュース
  • おすすめ商品
  • 人の成功体験
  • 意識高いノウハウ
  • 笑える動画

それら一つひとつに「見る・見ない」「保存する・しない」「行動する・後回し」が問われているのです。

つまり、情報を受け取るだけでも意思決定が発生しているということ。

これは心理学で言うところの「選択のパラドックス(decision fatigue)」に近い状態です。
選択肢が増えれば増えるほど、私たちは疲れていきます。

“いつか使う”の山が積もっていく

  • 参考になりそうなリンクをブックマーク
  • 有益な動画を「あとで見る」に追加
  • AIに生成させたアイデアを大量保存

でも実際、見返すことはありますか?
どこに保存したかすら思い出せない、という人も多いはずです。

この「いつか使う情報」は、知らず知らずのうちに脳の“未処理タスク”として積み上がり、
私たちの集中力や決断力を削っていきます。

FOMO(取り残される不安)も拍車をかける

情報を集めすぎてしまう背景には、
「見逃したら損かも」「知っておかないと不安」という**FOMO(Fear of Missing Out)**もあります。

でも本当に、見逃したら困る情報ってどれだけあるでしょうか?
むしろ、行動に繋がらない情報を持ち続けることこそが、
自分を前に進ませない大きな要因
かもしれません。

情報と、どう付き合っていけばいい?

ここからは、選択疲れを減らし「今、本当に必要なこと」に集中するためのヒントです。

情報は “Just in case” ではなく “Just in time” で

「いつかのために」と保存していくスタイルから、
「必要な時に取りにいく」スタイルへシフトする。

AIも検索も進化した今、
情報は“持っておく”より“必要な時に呼び出す”ほうが効率的です。

情報源を意識的に絞る

信頼できる人やメディア、少数のキーワードにフォーカス。
SNSのフォロー数を見直すだけでも、
思考空間に余白が生まれます。

情報を見る時間を決める

「朝30分だけ」「夜にまとめて見る」など、
情報にアクセスする時間を制限するのも効果的。
それ以外の時間は、自分の考えや体験に集中しましょう。

1日1つ「行動につながる情報」だけ拾う

「今日、行動に移せる1つだけ」を選ぶ。
それだけでも十分です。
全部を理解して、全部に対応しようとしなくていいのです。

自分の“軸”を整える

選択疲れに飲まれないためには、
**「何を大切にしたいか」**を明確にしておくことが鍵です。

自分にとって何が大事なのか、
どんな生き方をしたいのか──それが決まっていれば、
必要な情報とそうでないものの見極めがつきやすくなります。

「今、何を優先したいか?」
「この情報は、自分の行動や思考を後押ししてくれるか?」
そんな視点で情報と付き合ってみましょう。

おわりに:いつか、じゃなくて今

「いつか読む」
「いつか使う」
「いつか始める」

それが積み重なっていくと、
“今”を置き去りにしてしまいます。

情報の断捨離は、可能性を捨てることではありません。
むしろ、自分の人生を前に進める選択でもあります。

“いつか”の準備に追われるより、
“今”の行動に集中していく。
その積み重ねが、未来を自然に変えてくれるはずです。

メグミからの一言

あとで読もう…って思った記事、たくさんあるよね。でも、今ちょっとだけでも行動できたら、それだけで未来は変わるかも。焦らず、少しずつね。

Megumi | Unplugged Guide
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